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【阪田清子展 関連イベント】

セミナー 金時鐘の「新潟」を新潟で読む

  • 開催期間:【全日程を終了しました】2016年①9月9日(金)19時~/②9月16日(金)19時~、③9月24日(土)15時~、④9月27日(火)13時30分~
  • 料金:①~③各回800円、定員20名/④1,000円、定員30名
  • 主催:砂丘館 (水と土の文化創造都市・市民プロジェクト2016)

かつて新潟港から出港した「帰国船」があったことをご存知ですか?

発表から46年・・・阪田清子展、新作インスタレーションのモチーフとなる詩人・金時鐘の長篇詩集『新潟』をめぐるセミナーを開催します。

 

在日朝鮮人詩人・金時鐘が1970年に刊行した長篇詩集『新潟』は、在日朝鮮人の北朝鮮への「帰国事業」を日本が官民あげて支援した50年代末より構想され、日本語による詩作が指弾され、北朝鮮への渡航が拒否された時代に書きつがれ、「発狂しなかったのが不思議だった」ほどの精神的苦境期に完成しながら、公表まで約十年を要した、複雑な構成をもつ叙事詩です。分断された祖国を隔てる国境という壁を突き抜く道を、日本という場所で、詩的想像力によって生み出そうとしたこの壮絶な試みを、帰国事業の受け入れ港であり、詩の舞台となった土地、新潟で読み解きます。

全4回の連続セミナー。各回ごとのご参加も可能です。

1

ま新しい潟をもとめて―― いま金時鐘を新潟で読むこと

9月9日(金)19:00~20:30

講師:細見和之(詩人・京都大学教授・大阪文学学校校長・ドイツ思想)

その詩作/思索をつうじ多くの日本の表現者、知識人に深甚なる影響を与えてきた在日の詩人、金時鐘。彼の詩はどのように、切迫した状況との緊迫した対峙のなかで生まれてきたのか。…『ディアスポラを生きる詩人 金時鐘』の著者を迎え、お話を伺います

 2 

長篇詩集「新潟」と「帰国事業」の時代

9月16日(金)19:00~20:30

講師:森沢真理(新潟日報論説編集委員室長)

長篇詩集『新潟』が書かれた歴史背景に新潟港を出港地とした北朝鮮への「帰国事業」(1959~84)がありました。帰国事業と金時鐘の取材を長年続けてきた森沢氏から、詩集の時代背景を 語っていただきます

 3 

沖縄で読む「新潟」と作品が生まれるまで

9月24日(土)15:00~16:30

講師:阪田清子(美術家) 聞き手:大倉宏(砂丘舘館長)

本展作家の阪田清子と企画の大倉宏が、「新潟」と沖縄、そして作品について語ります

 4 

ラウンドテーブルトーク「金時鐘の「新潟」を新潟で読む」

9月27日(火)13:30~15:30

お話:金時鐘+郭炯徳(カク・ヒョンドク 韓国語訳「新潟」翻訳者・韓国科学技術院KAIST教授)

+阪田清子+藤石貴代(新潟大学准教授・朝鮮近代文学)

長篇詩集『新潟』は、44年の時を経て、2014年に韓国語版が刊行されました。翻訳者の郭氏、金時鐘の研究者であり刊行に助力された新潟大学の藤石氏、そして金時鐘氏を迎え、記念すべきテーブルトークを開催します

※前々日の9月25日(日)には、新潟国際情報大学・中央キャンパスにて金時鐘氏の文化講演会「詩について思うこと、考えること」(申込み:9/12まで)が開催されます。ぜひ合わせてご参加下さい!

☞詳細はこちらをご参照下さい。

 

☞ 「阪田清子展 対岸―循環する風景」詳細、その他の関連イベントは こちら

 

 

【8月7日より受付開始/FAX・Eメールの方は催事名、氏名、電話番号、人数を併記して下さい】