砂丘館
  • HOME
  • 企画展
    • 開催中の企画展
    • 次回の企画展
    • アーカイブ 2015–
  • 催し
    • 芸術文化の催し
    • 生活文化の催し
    • セミナー
    • 季節のしつらい
    • 貸室利用の催し
  • 貸室利用
  • アクセス
    • 開館時間と休館日
  • 砂丘館のこと
    • 建物のみどころ
    • 喫茶/売店
    • 友の会
    • ボランティア
  • ブログ みるものとよいところ

2025年 3月 01日の催し

湊 雅博写真展 海 / FUSION:環

日時:2025年2月13日(木)~3月23日(日)【終了しました】

    抽象としての海   私事になるが、新潟市白山浦に転居した42年前、徒歩20分ほどの寄居浜までよく海を見にいった。ことに、荒れた日はいてもたってもいられず、真夜中、高波の飛沫が闇の中を白い生き物のように揺曳する光景など、数知れず見たせいで、今も目に焼き付いている。 写真集『FUSION:環』(2019)に鮮烈な印象を受けた写真家、湊雅博に、47年前に出したという『海』という写真集があることを知り、お願いして送ってもらった。 写真ページを開いたとき、自分に刻まれた「あの海」たちがよみがえった。 キャプションが付されたのは冒頭の一枚のみで、その言葉も「SINCE 1973」とあるだけで、どこの海とは書かれていない。しかし、まったくふしぎな偶然だが、その写真だけは佐渡であることが分った。というのも同じように荒れた日に、ほぼ同じ場所で、私自身が撮ったカラー写真があり(構図もほぼ同じ)、それを30年ほど続けた大学での日本美術史の講義で、枯山水庭園の話をするときに必ず学生たちに見せていたからだ。 ほかの写真すべてが、同じ佐渡で撮ったとは思えず、おそらく、いろんな土地で撮影したのだろうと想像したが、その最初の一枚を除けば、場所や土地の特徴を示唆するものはほとんど写しこまれていず、というか、意図的に排除されているようで、「どこの海」を撮ったと感じさせない、語らない写真だけで、一冊の写真集が構成されているのだった。 その、一つひとつの海が、監督署小路を抜け、岡本小路の坂を上り、下って自分が会いに行った海であるような気がしてくる。そもそも、あの頃私は、なぜ海を見にいったのだろう。あるいは、人はどうして海を見に行くのか、海を生活や活動の場としない人間が、ときおり海に「会いたい」と感じるのか。 抽象という言葉が浮かぶ。 海は抽象なのだ。海辺の町に暮らす、海と日常的にかかわりのない人間にとって、海は純粋な抽象としてあらわれる。防波堤越しに眺める荒波や、水蒸気を立ちのぼらせたり、千々にひび割れる水面や、のたうつ白いかたまりとなる飛沫には、現実的なもので構成される町の空間を満たす「意味」がない、抜き取られている。世界から意味以外を「抽(ひ)」き出して「象(かたど)」った世界が生きて在る。あの頃の私には、そのような――観念的ではない、具体的な抽象を呼吸することが、切実に必要だったのだ。 『海・・・No Maritime Mind』は1978年に刊行された。41年後に刊行された湊の実質2冊目の写真集『FUSION:環』では、その抽象の純度がさらに深まっている。それでいて絵画ではない、まぎれもない「写真」としての容貌を強めることで、<記録と表現>の二面だけでは計りきれない、写真の深度を、問いかけている。 大倉 宏 (砂丘館館長) 『海・・・No Maritime Mind』より   『FUSION:環』より  

ギャラリートーク 「2冊の写真集の前とあいだといま」

3/1  [土]  14:00~15:30

湊 雅博+榎本 千賀子(写真家)/聞き手 大倉 宏 参加料 500円 定員 30名 申込 電話/fax. 025-222-2676  Eメール 申込受付開始 2月5日(水)9:00~ (Eメールも)

もっと読む

ギャラリートーク【湊 雅博写真展 海 / FUSION:環】

日時:【終了しました】2019 年 8 月 6 日(火)〜10 月 6 日(日)

鎧潟の水は消え、田圃になったが/少年の心はいつまでも満水だった   国見修二 「鎧潟II」より

新潟市域は市街地(商業地・住宅地)、砂丘、海岸、河川などからなっていますが、もっとも大きい面 積を占めるのは田園です。この田園は信濃川と阿賀野川という二大河川下流域で、日本有数の穀倉地帯 である蒲原平野(越後平野・新潟平野)の一部でもあります。かつてそこには日本最大の湿地である釧路湿原をもしのぐ、広大な湿地帯が広がり、無数の湖沼が点在していました。人は縄文時代からここに 住み着き、湿地特有の自然に対応しつつ、農業をも営むようになりました。当地の稲作志向は強く、排水能力の低さや度重なる洪水、泥炭地に代表される農業に不適の土壌の問題などに悩みつつも、営々た る努力によって田んぼは徐々に広がり、近代には機械文明の力をえて、分水や放水路の開削、機械排水 や土壌改変などによって湿地や湖沼は田に変わってゆきました。

新潟市西蒲区にあった鎧潟は、蒲原平野有数の大きな潟でしたが、1958〜1966 年にかけての国営干拓事業で水を抜かれ、姿を消し、田んぼに変わりました。干拓事業にあたり、潟端の集落に関する大き な調査が行われました。潟端の集落では農業、狩(鳥)、漁、採集(菱や蓮など)を組み合わせた自然のサイクルに沿って生活を織り成す暮らしの形が残っていたことが明らかになりました。しかしそれらの 集落も、干拓後は農村に変わりました。

潟の記憶を体や心に刻んだ人のなかで、その記憶を形象化した少数の人がありました。石山与五栄門(1923―1997)は巻町(現新潟市西蒲区)職員として潟についてのさまざまな調査を行い、自らも潟 の光景や、潟と生きる人々の姿を数々の写真に撮って残しました。樋口峰夫(1943―2005)は幼い頃に 親しんだ鎧潟のイメージを独特の色調の幻想的な日本画に繰り返し描きました。また同じように鎧潟端 で幼少期を過ごした国見修二(1954―)は詩集『鎧潟』(1994)で失われた潟の記憶を数々の詩篇に刻みました。アクアリウムのデザイナーとしても知られる写真家・天野尚(1954―2015)は、その独自のア クアリウムの原点は少年期に親しんだ鎧潟だと語っていたと言います。

本展ではその記憶から、これらの多様な表現を生み出した鎧潟に焦点をあて、残された写真、絵画、 言葉、アクアリウムの展示をとおして潟の記憶を探り、さらに3 回のセミナーによって、新潟に生きる 人々にとって「潟」は何であったかを考え、未来の人間と潟の関係のあり方を展望します。

展示内容
・石山与五栄門の写真・樋口峰夫の日本画 約20 点・国見修二の詩・アクアデザインアマノ製作のネイチャーアクアリウム・鎧潟(1960年代)の大版地図・潟舟、漁具など

もっと読む
  • 砂丘館 sakyukan

    〒951-8104
    新潟市中央区西大畑町5218-1

    TEL & FAX 025-222-2676
    E-mail sakyukan@bz03.plala.or.jp
    9:00~21:00
    (冬季12〜3月22日までは19:00まで)

    休館日:月曜日
    その他の休館日
    other languages
  • 2025年03月
    日月火水木金土
    « 2月   4月 »
           1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 31      
    ■休館日
    ■催し開催日
  • アーカイブ

    –2015年3月 | 2015年–
  • 喫茶/売店

  • 砂丘館 友の会

  • 新潟絵屋

  • 西大畑旭町かいわい

  • 西大畑旭町MAP

  • レンタサイクル

  • Illustration: HASUIKE Momo

  • プレス
  • 新潟ビルサービス
  • 新潟市
  • 協賛
  • リンク
  • サイトマップ

旧日本銀行新潟支店長役宅を新潟市所有の芸術・文化施設「砂丘館」として公開。
建物や庭園を無料で見学できるほか、年間を通して蔵のギャラリーや和室空間を活用した企画展やコンサート、ダンスパフォーマンスなど、さまざまなイベントを開催しています。
ギャラリーや和室は貸出しもしており、サークル活動や市民主催の展覧会会場としても利用できます。

Copyright © 2026 砂丘館.All Rights Reserved.
無断転載をお断りします。 指定管理者:新潟絵屋・新潟ビルサービス特定共同企業体