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 残暑が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 2005年7月の開館以来、砂丘館では展覧会の会場係やイベントのお手伝い、庭作業など、毎回たくさんのボランティアの皆様にご協力いただいてきました。このたび、なかなか交流の機会のない皆様に、少しでも他のボランティアの方々と交流を持っていただければと、「砂丘館ボランティアだより」を発行することになりました。砂丘館やボランティアについての思い、展覧会の感想など、毎号ボランティアの皆様の声をお届けしていきたいと思います。
第1号 2007年9月7日


 「日本銀行」と云えば、正に資本主義社会の権化で、当時贅をつくして建てられた支店長役宅の応接間で、今、ボランティアの爺さんが庭掃除を終えて、作業衣のまま管理者の心づくしのお茶を戴く。何とう云う世の移り変わりであろう。その頃の応接間では主人席は決まって居て金融関係の相談では、第四・北越・大光相互・新潟相互・信用金庫と、席は決まって居ただろう。そして支店長の一声で県金融が沙汰された。当時を思うととんでもない席に座っているわけだ。
 長生きをして時間を持て余している。88才ともなると雇用社会とは縁が切れた。無我夢中で働いてきたので何の趣味も持ち合わせない。他にも二、三ボランティアに通っているが、奉仕に燃えてなど居ない。閑潰しだけで、自らを"不良ボランティア"と名付ける。何時頃輸入されたか、ボランティア制度は法律上も県・市条例にも認められてないのに、これだけ社会に根を張っているのは、不思議である。
 ボランティアとは何か、真の認識のないまま、体の動く限り“不良ボランティア”を続けることにして居る。
 旧日本銀行新潟支店長役宅が文化施設「砂丘館」となって2年が過ぎました。
 当初大変限られた予算の中で、施設を良好に維持し、活発な活動を行うために「ボランティア」という形で市民の皆さんの力をお借りしたいと考えました。そして現在、砂丘館の活動はボランティアの方々の存在なしには考えられないほどになりました。ボランティアは「自発的」という意味だそうです。砂丘館への自発的なそれぞれの思いを持って、楽しんで来て下さる方々の生き生きした視線で、砂丘館自身が新たな生気をいただいています。この通信が、そんなボランティアの方々同士や私たち職員とのささやかなコミュニケーションの場となればと思います。 大倉 宏(砂丘館館長)


砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)
〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1
TEL & FAX 025-222-2676