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 「砂丘館ボランティアだより」第2号をお届けします。
 深まりゆく芸術の秋。10月の砂丘館は県内在住の作家三人による三者三様の表現で、いつもとは少し違った表情の砂丘館が見られた「平面インスタレーション」に続き「洲之内徹と新潟展」を開催しています。『芸術新潮』に連載されたエッセイ「気まぐれ美術館」で多くのファンを持つ美術評論家・洲之内徹の没後20年を記念し、佐藤哲三をはじめ洲之内が出会った新潟ゆかりの作家10人の貴重な作品と資料を展示しております。是非、お誘い合わせの上、ご覧ください。なお11月の会場係ボランティアも引き続き募集中です。可能な方はぜひご協力をお願い致します!
第2号 2007年10月26日


 砂丘館で過ごせる時間が、毎回とても待ち遠しく感じられます。“ボランティア”ではありながら、自分の楽しみの方が、大きいかもしれません。日々のバタバタから、えいやっと抜け出し、作品の中に身を置いて。風の音や雨の音、往来の音に耳を貸しつつ。お客様を待つ間、蔵のふんわりした空気を、たっぷり・ゆるりと独り占め。私にとっての、何ともゼイタクな半日です。
先日の「足もとのこと」(華雪展)では、一文字判子やライブパフォーマンスにも参加させて頂きました。砂丘館、丸ごと、華雪さん。色んな華雪さんが詰まっていた、そんな感じがして、なんだかとっても心地が良かったのでした。
これからも、沢山の方に、砂丘館でのやわらかな時間を、味わって頂けたらよいですね。私も楽しくお手伝いさせて頂けたら、と、思っています。
 あるとき、ボランティアさんから「ボランティアの係のないときに見学に行っても良いのですか」というご質問を受けました。答えは「もちろん。いつでもどうぞ!」です。
 砂丘館は無料の見学施設です。訪れる人の目的は様々で、ガイドブックを見た県外や時には外国からのお客様や、ギャラリーでの企画展を目当てに訪れる美術に関心のある方、建物を見に訪れる建築やお庭に興味のある方、または「近くを通りかかったらなんだか気になって」と、どういう場所かよくわからないままぶらりと訪れる方も多く見受けられます。そのたびに、砂丘館の楽しみ方はひとつではないのだなぁと思います。展示作品や建物を熱心に見るのも、縁側に座ってぼおっと時を過ごすのも、コーヒーを飲みながらおしゃべりを楽しむのも、応接間で閲覧用の書籍を読みふけるのも、ここでは自由です。そんな思い思いに過ごすお客様の様子を見て、こんな楽しみ方もあるのだ!と時々こちらがはっとさせられることもあるくらいです。ここまで色々な性格を持った文化施設も珍しいのではないでしょうか。ですから、みなさんもどうぞ気兼ねなく、気軽に砂丘館に来てください。イベントへの参加やお部屋の利用も歓迎です。市民のための開かれた施設として、いろいろな方に砂丘館を楽しんでいただけたら良いと思っています。(受付・小田)


砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)
〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1
TEL & FAX 025-222-2676