ガイド地図利用案内 ギャラリー催し

 久しぶりの「砂丘館だより」をお届けします。早いもので今年も残りわずか。散りゆく紅葉の中に雪がちらつく季節となりました。寒さも一段と厳しくなりますが、風邪などひかぬよう、あたたかくしてお過ごし下さい。 新年、1月4日には毎年恒例の「高森いざや神楽」、そしてお正月のしつらいとともに、雛人形の展示が毎年好評の新潟市佐藤家が所有する羽子板の展示を予定しております。歌舞伎役者などを押し絵にした大正〜昭和初期のものと思われる貴重な羽子板です。ぜひお誘い合わせの上、ご覧下さい。
第8号 2008年12月


 初めまして。私はこの度、原稿を書かせて頂く事になりました新米ボランティアの大山です。1968年生まれの四十才。住まいは田中町です。砂丘館へは自転車で通っています。生まれも育ちも新潟で、好きな物は古きよき物・事等。嫌いな物は冷たい便座・・・あれは寿命が縮みます。あらあらいつの間に話が脱線―そういえば、こんな風に私はよく聞かれてもいない事まで話してしまうのですが、これは下町の人間の特技ではないでしょうか。まあ、この特技のお陰で良かった事も失敗談も数知れず・・・。最近うれしかった事―人に贈る品物を買ったお店で一輪のガーベラを頂きました。思いがけない一輪の花!! 有難く思いました。帰り道ふと見上げたら、星二つと月がまるで顔の様。その事を家で話したら、僕も見た、と我が息子。些細な幸せが私を支えてくれています。こんな私ですが、どうぞ宜しくお願い致します。
 〜砂丘館の魅力の一つとして、四季折々に館内を彩る生け花があげられます。今回は、いつも創意工夫をこらしながら生け花を担当して下さっているスタッフからのコメントです。〜

 ご縁あって砂丘館にお花を活けさせてもらっています。最初は、時間がかかり大変だと思いましたが、今では先人がこうやって廊下を駆けたのかしら、などと思いをはせながら楽しく活けております。
 先日、小原流教授者研究会で河骨(こうほね)(注・:花の名前)を勉強し、最高のもてなしのお花を教わりました。河骨は、北海道から九州にいたるまで自生する水草であり、根茎は肥大して、水底の泥の中に横臥し、根茎部から葉を出し、水上葉となります。葉柄は長く緑色、葉は長卵状楕円形、花は黄色の小花を単生し、一茎一花です。紅河骨や八重咲きなど変種もあり、活け方は正しく葉組の約束を守って、活けることになっています。また漢方では昔から強壮剤、止血剤として利用され、日本画や和歌の題材にも取り上げられています。
 支部長に“さっそく砂丘館の奥座敷に活けます”と話しましたら、“活けるところがあって、いいわねえ”と言われ、とってもうれしく思いました。これからも季節のお花を楽しく活け続けたいと思っております。(館内いけばなスタッフ・桜井)


砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)
〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1
TEL & FAX 025-222-2676