ガイド地図利用案内 ギャラリー催し

第12号 2009年11月8日
 秋も深まり、紅葉の美しい季節となりました。今回はいつもよりページを拡大し、先日、職員とボランティアの希望者で出かけた「旧日本銀行福島支店長役宅(通称「御倉(おぐら)邸(てい)」)」見学ツアーのもようをお届けします。
 あいにくお天気には恵まれず、雨の一日となりましたが、総勢25名の参加者によるバスの中は、初対面の方が多いにもかかわらず、にぎやかな空気に包まれ、片道3時間の道のりも短く感じられるほどでした。予定より早く到着した御倉邸にて解説を聞きながらの見学と、お座敷をお借りしての昼食の後、午後は同じ福島市内にある「福島市民家(みんか)園(えん)」を見学。どしゃ降りの雨の中でしたが、ガイドさんのお話に熱心に聞き入る参加者の姿が印象的で、それぞれ特色ある10軒程の家屋を約1時間で見て回るには、皆さん時間が足りないといった感じでした。詳しくはボランティアコラムにて参加者の感想をご紹介していますので、どうぞご覧下さい!
 「御倉邸」、「民家園」ともに大変好評で、早くも次回見学ツアーを望む声が多くあがっています。今度はあたたかい季節に…と検討中ですので、今回参加できなかった方も、また機会がありましたらぜひご参加下さい。
 また、今年最後の企画展のご案内を同封しました。今回が初めてとなる彫刻展ではギャラリーや和室のほか庭園にも作品を展示予定です。いつもと一味違った砂丘館をどうぞお楽しみに。会場係へのご協力もお待ちしております!


「御倉邸と民家園」吉田幸二
 10月26日 どんよりと今にも降り出しそうな空模様。「御倉(おぐら)邸(てい)」は、江戸時代、福島藩の米蔵や船着場があった歴史的な場所。「御倉町(おぐらまち)地区公園」として整備された中に建っている。阿武(あぶ)隈(くま)川の水辺と対岸の弁天山を望む景観は心が和む。
 門を入ると真中に大きな杉の木が迎えてくれる。「砂丘館」と感じがよく似ている。全体にちょっと大きいかなという感じ。中庭のサザンカとつつじが素晴らしい。定例に市民茶会が開かれていると云う。
 「民家園」は「県あづま総合運動公園」の一角にある。会津地方の代表的な農家、商人宿、庄屋、村役宅などを移築復元して時代を偲(しの)ばせてくれる。よく収集したものである。新潟にも地主や庄屋の館はあるが、屋内の構造や外の家畜小屋の配置など趣が違う。中でも、広瀬川の川岸に町内有志によって建てられたと云う大衆芝居小屋の「広瀬座」は修復工事中で見れなかったのが残念である。
 帰路、安達(あだ)太良(たら)SA(サービスエリア)の「あわまんじゅう」はひときわ疲れを癒してくれた。
 御倉邸・表玄関 座敷(客間) 縁側より庭園を望む
 
「初めての福島ツアーを終えて」  齊藤悦子
 砂丘館を訪れていた夏のとある日 ―「福島に、職員とボランティアの皆さんとで行きたいね。」という談笑を耳にしました。それがこんなにも早く実現!
 十月下旬、車窓からの紅葉も愛(め)でつつと期待したものの、降りしきる雨・・・。旧福島支店長役宅―御倉邸とは、倉の多かった昔日(せきじつ)の名残で、阿武(あぶ)隈(くま)川と弁天山の自然の景美を背する、中庭を囲んだ平屋の佇(たたず)まいでした。印象的だった畳敷き廊下は、二列横隊で歩ける所も。砂丘館同様、細部までこだわった粋な造り。大正から間もない創健には、新潟の旧斎藤家と似通った趣も感じました。
 続く民家園は、江戸から明治にかけての古い民家・宿屋などが、先人の暮らしを偲(しの)ばせ、東北訛(なま)りが心地よいガイドさんに従い、屋外を周遊しました(雨ニモマケズ)。修復中の芝居小屋、再訪して見たいものです。個人では行ける機会が作れなかったかもしれない場所に、諸先輩の皆様と和気藹藹(あいあい)と一日過ごさせて頂き、ありがとうございました。
「砂丘館の良さを再発見!」  高島純子
 あいにくの雨模様でしたが、紅葉が始まりつつある磐越自動車道の旅を皆さまと一緒に楽しませていただきました。
 バスの中での自己紹介は、皆さまの砂丘館に対する『熱い思い』があふれていました。大倉館長や鈴木専務のおっしゃるとおり、砂丘館の運営は、ボランティアの皆さまのお力添えがあるからこそ、うまくいっているのだと思います。今回のツアーで皆さまにお会いし、それを実感することができました。この場をお借りして、日ごろのご協力に心より感謝を申し上げます。
 今回、御倉邸を見学したことにより、私たちの『砂丘館』の良さも再認識することができたのではないでしょうか。御倉邸の良いところを参考にしながら、みんなで力を合わせて、ますます居心地のいい砂丘館を創り上げていきましょう!
今後とも『砂丘館』をよろしくお願いいたします。

P.S.〜 実は私も砂丘館が大好きです。砂丘館にいると心が落ち着きます。本当は、土日など、一般市民として砂丘館でボ〜っとしていたいのですが…そんな私を見かけたら、どうぞよろしくお願いいたします。(^o^)/~
 民家園・広大な公園の中に歴史ある家屋が移築されています  解説を聞きながら、雨の中の見学


砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)
〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1
TEL & FAX 025-222-2676