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2005年10月28日 ■主催:砂丘館(新潟絵屋・新潟ビルサービス特定共同企業体)


朝麻陽子 ひとり芝居「お兄ちゃんの樹」
 

 
作 :高山 広

出演:朝麻陽子

アート・エンジニア:大野久男

 

朝麻陽子(あさま・ようこ)
早稲田大学第二文学部演劇科卒業。劇団:シェイクスピア・シアターを経、
フリーの役者として小劇場公演を中心に舞台に立つかたわら、企業VP・省庁VP・商業演劇等にも出演。2003年より、朗読活動も開始。2005年 新潟で活動開始。新潟市在住。
 

 


 
「お兄ちゃんの樹」について

 
 新しい命の誕生を祝い、その健やかな成長を祈って植えられた「記念樹」。
 しかし、突然の悲劇が…
「何一つ思うようにはならない。…それが現実ってやつ。
 生きて行くこと、それ自体がすでに一つの地獄。
 ………生きる事は虚しい。………未来は暗い。」
 だけど、………
 生きる事、自分の存在に絶望していた1本の樹は、やがて命の意味を、そして希望を見出す。

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「自分の命をどうしようと勝手でしょ?」「何故、自殺しちゃいけないの?」
 そんな問いかけに、私達はどう答える事が出来るでしょうか?
 子供達、若者達、そして生きる事に疲れた大人たち、老後に絶望したお年寄り達… 自殺者は後を絶ちません。
 また、「キレたから殺す」「(生き物を)いらなくなったから捨てる」…。
 世界的に見れば、平和で豊かなこの日本で、「命」は、あまりにも軽く扱われているように感じます。

 高山広さんは、生まれたばかりのお子さんを亡くされた御友人夫婦をなんとか元気づけてあげたい、ほんの僅かな時間しか生きられなかったその幼い命が決して無駄ではなかったのだと伝えたい、そんな思いからこの作品を書かれたそうです。

 もちろん、実際は、「命の問題」・「生きる事の意味」というのは、この作品で語られているほど単純なものではないでしょう。
…けれども…
 ちょっと恥ずかしい位に… シンプルでストレートだからこそ…、伝えられる事があるのではないかと思い、高山さんにお願いして、この作品の上演許可を頂きました。

 「ひとり芝居」…。我ながら呆れる無謀な試みが果たして成立しますかどうか… ともかく… 精一杯努めさせて頂きます。
 本日は、御来場、誠にありがとうございました。

朝麻陽子  


砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)
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