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2006年8月2日〜27日 ■主催:砂丘館(新潟絵屋・新潟ビルサービス特定共同企業体)


ニューヨークSOHOのアトリエから「特別展示 川島猛」
 

川島猛(かわしま・たけし)
1930年香川県高松市生まれ。武蔵野美術学校を中退し、1963年渡米。アート・スチューデント・リーグ在学(1964−67年)、Daniel schnakenberg及び、Board of Controlスカラシップを受ける。1966年ニューヨーク近代美術館の展覧会で高く評価され、現在まで、SOHOのアトリエを拠点に制作活動を続けている。その作品は、ニューヨーク近代美術館(永久保存作品)、クライスラー美術館、ポツダム州立大学など、日本国内では国立近代美術館(京都、東京)、東京都立美術館、大原美術館、広島市現代美術館、富山県立近代美術館などに収蔵されている。個展、コミッションワーク多数。

ギャラリートーク
●2006年8月6日
●トーク:川島猛
     大倉宏(砂丘館館長)

同時期開催
petit kawashima
小さな川島猛展
●2006年8月2日〜10日
●新潟絵屋

 
清らかな生命力あふれる

敷村良子(物書き)

 
 色が力強くあふれてくる。川島猛はスケールのでっかい画家だ。カンバスが大きいだけでなく、描かれている宇宙が広大無辺なのである。線と色で抽象化された画面に、都市の雑踏を見る人もいれば、海や森の多様な命を発見する人もいるだろう。ジャズも聞こえればモーツァルトも聞こえる。その自由さが川島作品の最大の魅力。見ているだけで、身体の内から清らかなエネルギーがわき心が弾む。聖なる生命力の源は川島猛。すべての作品がまっすぐでエネルギッシュな川島そのものである。
 川島猛は日本に閉じ込めておける人ではない。1930年香川県高松市に生まれ、特定のグループに属して活動する日本の画壇に対する反発から、63年、33歳で渡米。66年ニューヨーク近代美術館の展覧会で高く評価され、以来40年以上にわたり、SOHOのスタジオで作品を発表し続けている。作品はニューヨーク近代美術館(永久保存作品)、国立近代美術館(京都、東京)、東京都立美術館、大原美術館、広島市現代美術館、富山県立近代美術館など収蔵。個展、コミッションワーク、パブリックアートも多数。
 今回の新潟での個展は、やや小さな作品を中心に紹介。どの作品も大きな作品以上に川島猛の持ち味であふれている。円熟の域に達したアーティストのピュアな活力に触れて欲しい。

2006年7月19日 新潟日報 掲載



砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)
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