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2012年5月16日・27日・6月5日  ■主催:砂丘館(新潟絵屋・新潟ビルサービス特定共同企業体)
    新潟まち遺産の会

第2回 初心者のための ふるまち新潟をどり 鑑賞講座
 

 2012年 6月17日

「ふるまち新潟をどり」鑑賞
 (会場:りゅーとぴあ・劇場)

  
1 2012年 5月16日
花街と「をどり」とは
  講師:岡崎篤行氏
2 5月27日
邦楽鑑賞のツボ
  講師:市山七十世氏ほか
3 6月5日
踊り鑑賞のツボ
  講師:市山七十世氏


■市山七十世(いちやま なそよ)
日本舞踊市山流七代目家元。市山流は大阪で発祥し、現在は新潟を本拠とする日本舞踊の一派で、新潟市指定無形文化財。古町花柳界の芸妓を指導し、毎年開催される新潟をどりの振付・構成を行う。

■岡崎篤行(おかざき あつゆき)
新潟大学准教授・専門は都市計画。全国の花街で町並み景観や料亭建築を研究。新潟まち遺産の会副代表。


●参加費:各回 一般 1,500円
     大学生以下 1,000円
     全回 一般 3,000円
     大学生以下 2,000円
●会場:砂丘館 居間・座敷・茶の間
●定員:20名
●主催:砂丘館・新潟まち遺産の会
●後援:
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館(財団法人新潟市芸術文化振興財団)・
 新潟三業協同組合・
 新潟芸妓置屋組合・
 柳都振興(株)・
 郷土の文化に親しむ会
●協力:新潟大学都市計画研究室
 写真提供:りゅーとぴあ

邦楽のいろは――プロに花街の楽しみ方を教わる

 
■邦楽に親しむ講座を今年も
 「をどり」は花街の芸妓が総出演する日本舞踊や邦楽の公演で、京都祇園甲部の「都をどり」は春の風物詩として有名です。しかし、現代の多くの人にとって、伝統芸能の基礎知識を学ぶ機会は、ほとんどありません。そこで昨年から砂丘館との共催で開始したこの企画ですが、今年は邦楽の回を新たに増やして、全3回(5月16日、27日、6月5日)としました。
 新潟市指定無形文化財である市山流家元の市山七十世さんのほか、邦楽の講師として古町芸妓の福豆世さん、延子さんもご協力くださり、実演を交えての楽しい講座となりました。受講生は定員20名に対し、最大で19名でした。
 ちょっとした勉強で、鑑賞の楽しみが倍増します! 来年も開催予定ですので、ぜひ、ご参加ください。

■古町芸妓が一堂に揃う「新潟をどり」
 本番である「第24回ふるまち新潟をどり」は6月17日(日)にりゅーとぴあ劇場にて、1日2回公演で開催されました。
 第一部は「江戸の風俗舞踊」と題し、月形村発祥の大道芸、角兵衛獅子を題材にした長唄「越後獅子」(初代市山七十郎の振付)から始まり、しゃぼん玉売りを描いた清元「玉屋」と続きました。
 第二部「小唄 十二月」では、四季折々の風情を唄った小唄8曲が披露され、最後に全員で「舟江の里」を踊ってフィナーレとなりました(長唄、清元、小唄については、鑑賞講座でも解説しました)。
           * 
 「新潟をどり」は地元で本格的な日本舞踊を鑑賞できる貴重な場であるとともに、全国に新潟の文化をアピールするチャンスですが、残念ながら、まだ満員には達していません。京都のように、市をあげてのイベントに育てるべく、最近立ち上がった「古町花街の会」などとも協力して、当会としても普及に取り組んで行く予定です。
 毎年、趣向を凝らした演目となっていますので、過去にご覧になったことのある会員の皆様も、ぜひまた足をお運びいただき、お姐さん方の円熟した芸と若い柳都さん達の成長ぶりをご覧ください。(岡崎篤行)
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■参加者からひと言
 昨年に続き今年も「新潟をどり鑑賞講座」を受講し、本番「ふるまち新潟をどり」を鑑賞しました。昨年の、古町花街市山流の歴史と日本舞踊の基本的見方に加えて、今年は邦楽、特に三味線のお話しをうかがうことができ、ますます舞台上に興味が注がれました。
 本番は3階席から鑑賞しましたが、なかなかどうして、舞台全体を上部より見渡すことができとても見やすかったです。オペラグラスはあった方がなおいいですね。舞台終了時に舞台上の芸妓さんから観客席に投げ振る舞われる手ぬぐい(最近は違う物らしいですが)を受け取ることができるのは1階前方席の特権ですから、1階席も魅力です。
 古町芸妓さんたちが一生懸命稽古を積んで発表しているのだから、もっともっと広く市民に知ってもらい観に来てもらいたいものだなあとも感じました。
 3階席は充分空きがあるので、学生や外国人に格安で提供したり、また無料開放する席を作り抽選で観覧希望者に与えるとマスコミで宣伝したり、もっと多くの人へ周知し盛り上げる必要があるのではないかなと思いました。(伊藤純一)。

新潟まち遺産の会会報 第17号 掲載 

新潟まち遺産の会は、建築物をはじめとする、町に残された歴史的遺産を共有の文化的財産と考え、それらが保存継承され、生き生きと活用されながら愛されていくことを願う、市民の集まりです。 http://machi-isan.sakura.ne.jp


砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)
〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1
TEL & FAX 025-222-2676