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2005年10月29日 ■主催:砂丘館(新潟絵屋・新潟ビルサービス特定共同企業体)


八百板正己チェンバロコンサート「4つの国の宮廷音楽」
 

八百板 正己(やおいた まさみ)
1967年新潟県長岡市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了。チェンバロを岡田龍之介、渡邊順生の両氏に師事。第15回および第19回古楽コンクール(チェンバロ部門)ファイナリスト。見附市にチェンバロ専用スタジオを構え、県内を中心に首都圏などでも活発に演奏活動を展開。県内各地でチェンバロ教室を主宰するほか、音楽雑誌への原稿執筆も手がける。新潟県三条市在住。

プログラム

【フランス】
クープラン
(Francois Couperin 1668―1730)
花開く百合
小さな風車
第6組曲より
  刈り入れの人々〜さえずり
  〜神秘的な障壁〜羽虫

【ドイツ】
バッハ
(Johann Sebastian Bach 1685―1750)
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
  (無題)〜アンダンテ〜プレスト

【イタリア】
スカルラッティ
(Domenico Scarlatti 1685―1757)
ソナタ イ短調 K208
ソナタ ハ短調 K99
ソナタ ハ長調 K100

【イギリス】
ヘンデル
(George Frideric Handel 1685―1759)
組曲 ホ長調
 前奏曲〜アルマンド〜クーラント
 〜エアと変奏「調子のよい鍛冶や」


楽器について

チェンバロはピアノが発明される以前(16〜18世紀)に使われた鍵盤楽器です。鍵盤を押すと小さな爪が弦をはじいて音が出ます。チェンバロという名はイタリア語で、英語ではハープシコード、フランス語ではクラヴサンと呼びます。

バロック音楽の時代に最も重要な楽器の一つとして大活躍しましたが、ピアノが発明されて広まるとともに一時期完全に忘れ去られましたが、長い沈黙の後にチェンバロが復興したのは本場ヨーロッパでもここ数十年のことですから、古い音楽を演奏するといってもある意味で最も新しい音楽だとも言えるでしょう。

本日使用する楽器は日本を代表するチェンバロ製作家の久保田彰氏が2000年3月に完成させたもので、2段の鍵盤と音色の異なる3組の弦を持ち、単独であるいは組み合わせて演奏することで8種類の音色を弾き分けることができます。

豪華な装飾も当時のチェンバロの様式に基づいています。本体側面には大理石模様、蓋の裏には木目模様の木版画の上にラテン語の格言、響版には片栗や白根葵といった越後の春を告げる花々が描かれています。鍵盤は黒鍵が黒壇、白鍵は牛の骨を貼り付けてあります。ラテン語の意味は次のとりです。

MVSICA DONVM DEI
→「音楽は神の贈り物」

MVSICA LAETITLAE COMES MEDICINA DOLORVM
→「音楽は喜びの友、悲しみの薬」。


砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)
〒951-8104 新潟市中央区西大畑町5218-1
TEL & FAX 025-222-2676