西村満の目の画像

春を遠くはなれて

西村満の目

  • 作家名:西村満
  • 開催期間:2026年4月14日(火)~5月10日(日)
  • 開館時間:9:00~21:00
  • 定休日:月曜日(5/4は開館)、4/30、5/7
  • 料金:無料
  • 主催:砂丘館

砂丘館の自主事業を担当するNPO法人新潟絵屋は共同運営の画廊で、「見る個人」が企画者となり、共感する画家や作品を企画展で紹介することを基本としている。

その新潟絵屋で2001年と10年と25年に西村満展を開催した。最初と3回目の企画者は田代早苗で、2度目は小見秀男。それぞれ水彩、素描、油彩画を主にした個展だった。

西村さんは2022年に亡くなられたので、3度目は遺作展になった。生前の個展では画家はほぼ毎日画廊に来て、来客の対応をされていた。その折に企画者ではない私も何度か話す機会があり、また画廊のスタッフを通じて聞いた話なども記憶に残っている。

西村さんが、砂丘館で展示をいつか開催できたらいいと語っておられたと聞いたのは、昨年の油彩画展のときだった。

23年の北区郷土博物館での回顧展で、初めて廃墟の階段や初期の工場を描いた絵なども見ることができ、西村さんの絵の生涯を俯瞰できた気持ちになった。そして、やはり、自分がもっとも惹かれるのが、最晩年までくり返し描かれた平地や浜辺の人のいない風景画群だということもはっきりと知って、その風景だけを、砂丘館のざまざまな場所に置く展示をしてみたいと思った。

企画への気持ちが、このように、長い時間をへて熟するということがある。

さまざまなサイズで描き残されたこれらの風景を見ていると、そこに、誰もいないということ、描いた画家もいないということが、悲しみやさびしさではなく、ふしぎな安心感を、よろこびにも似た気分をかきたててくる。それは浜に立ち、画布の前に立った画家本人の感情でもなかったろうかと思えてくる

大倉宏(砂丘館館長)

 

ギャラリートーク

「家族から見た画家西村満」

西村和子・西村淳 聞き手 大倉宏

4/29[水・祝]14:00~15:30

参加料500円 定員30名

申込み 砂丘館 Tel.Fax. 025-222-2676  E-mail yoyaku@bz04.plala.or.jp

申込み受付開始 3月25日[水]9:00~(Fax E-mailも)

* Fax E-mailの場合は連絡先(電話番号)、人数もお書きください。

*いただいた個人情報はこの催しに関する連絡以外には使用しません。

作家プロフィール

西村満(にしむら みつる)

1935年新潟県中魚沼郡貝野村(現十日町市)生まれ。58年新潟大学教育学部美術科卒業。67年日展初入選。68年光風会展初入選。78、80、85年安井賞展入選。89年「新潟の絵画100年」(新潟市美術館)、90年「浅井忠記念賞展」(千葉県美術館)、97年「にいがたアートナウ1997」(新潟市美術館)、2004、06年「新潟の作家100人」(新潟県立万代島美術館)、09年「記憶のかたち」(新潟県立万代島美術館)出品。19年「西村満 北の風景展」(NSG美術館)、22年逝去。23年「没後1年 西村満展 ―北のまなざし― 」(新潟市北区郷土博物館)開催。