人形浄瑠璃・猿八座「平家女護島」の画像

へいけ にょごのしま

人形浄瑠璃・猿八座「平家女護島」

  • 開催期間:【終了しました】2017年 10月8日(日)①13:30~15:00、②16:00~17:30*各回とも公演内容は同じです/会場:一階和室
  • 料金:一般 2,000 円、中学生・高校生 1,000 円、小学生以下無料(保護者同伴にて幼児入場可)/各回定員:30名
  • 主催:砂丘館

鬼界が島に流された僧・俊寛の

悲劇と絶望を劇的に描いた

近松門左衛門の名作

 

お子様もご一緒におたのしみ下さい!

 

<演目解説・あらすじ>

◆「鳥羽作道(とばのつくりみち) (赦し文)の場」 20分

鹿ケ谷山荘での平家打倒の密議が発覚し、俊寛僧都は平判官康頼、丹波少将成経と共に鬼界が島に流されているが、高倉天皇の中宮(平清盛の娘)の安産祈願のため恩赦が行われる。能登守平教経(清盛の甥)は石清水八幡宮に代参の途中、鬼界が島の流人召喚の使者丹左衛門、瀬尾等に逢い、俊寛一人赦免なしと聞いて、自らその赦し文を書いて渡す。

 

◆鬼界(きかい)が島(しま)の場 70分

鬼界が島に流された俊寛、康頼、成経は赦免を待ちわびて3年になる。成経が島の海女千鳥と夫婦の契りを結んだと聞き、4人が祝の盃を交わすところに、都から赦免の使者を乗せた船が着岸する。瀬尾が読み上げる赦免状に俊寛の名は無かったが、丹左衛門は俊寛の乗船を許す能登守教経の一筆を読み上げた。喜んだ流人3人は千鳥を連れて乗船しようとするが、瀬尾は千鳥の乗船を許さない。俊寛は懇願すると見せかけて瀬尾に近寄り、刀を奪って斬り付ける。瀬尾から妻の死を聞かされた俊寛は島に留まる覚悟で瀬尾の首を討ち、千鳥を船に乗せて独り島に残る。

 

 

<出演>

人形浄瑠璃 猿八座(さるはちざ)

「猿八座」は佐渡に残る「文弥人形」を基本に、数ある説経、古浄瑠璃から現代に向く作品の復活上演に取り組んでいます。

「説経」「浄瑠璃」は中世に始まる語り物。操り人形を伴って、京、大坂、江戸の劇場で盛んに上演されました。1700年前後に竹本義太夫がそれまでの浄瑠璃を集大成して「義太夫節」を創始し、今や浄瑠璃の代名詞となりました。義太夫節以前の「古浄瑠璃」の多くは荒唐無稽ながら、素朴な表現に捨て難い魅力があります。

文弥人形の語りは17世紀中頃に大坂の岡本文弥が語り、全国に広まった古浄瑠璃の一つ「文弥節」です。佐渡では明治初期まで盲人が語り継いだため、古浄瑠璃の特徴をより強く残していると考えられます。人形は一人遣い。一体の人形を三人で遣う文楽の人形よりも小さく、構造も簡単ですが、古浄瑠璃に相応しいテンポの速い動きが可能です。

古浄瑠璃の復活上演には、太夫(語り手)の語りを聞き書きした「正本」を読み下し、文献や今に残る三味線音楽の曲節を参考に、新たな作譜が必要です。2009年に元文楽の三味線奏者 鶴澤淺造(越後角太夫)が越後を舞台にした説経浄瑠璃「弘知法印御伝記」を復曲。2011年からは東京八王子在住の渡部八太夫が座付きの太夫となり、佐渡の文弥節を基本にして、古曲の復曲と新作の作譜を続けています。

猿八は座を主宰する西橋八郎兵衛が住む佐渡の地名です。現在は新発田に稽古場を置き活動しています。人形を遣ってみたい方、衣装やかしらを作ってみたい方、浄瑠璃を語ってみたい方、随時、座員を募集していますので、お気軽に稽古場をのぞいて見て下さい。

お問合せ 電話 080-2012-9115 西橋

猿八座HP(外部リンク)

 

 

【9月6日(水)朝9時~予約受付開始】