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特別展示「故・小島隆子さんが選んだ絵たち」

  • 開催期間:【終了しました】2015年 12月8日(火)~20日(日)
  • 開館時間:9時~21時
  • 定休日:月曜日
  • 料金:観覧無料
  • 主催:砂丘館

佐藤清三郎の親友・小島一弥を父に生まれ、洲之内徹の現代画廊に通い、新発田の画廊たべを支援した愛好家・小島隆子さんが残した絵、約30点を展示いたします。

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昨年72歳で亡くなられた小島隆子さんは、ここ砂丘館のすぐ近くの中大畑町のお生まれでした。

 父・小島一は文学・思想・芸術に関心と造詣の深い銀行員でした。その父の同僚だった田部直(男性です)が、銀行退職後、新発田市の自宅に開設した「画廊たべ」を、20代後半に父とともに訪ねた印象を隆子さんは書き残しています。この父の影響を強く受けて、隆子さん自身も美術を愛好するようになったのでしょう。

 お住まいの川崎市から、墓参りもかね、新潟にもよく来られ、画廊たべ健在の頃(90年代半ばまで)は新発田へも行かれています。残された絵の一部は、画廊たべで入手されたものでしょう。

 弟の小島春生さんによれば、これらの絵の半数以上は一弥氏が求められたものらしいとのこと。同じく同僚の銀行員で、新潟の人々、風景を描いた佐藤清三郎を紹介した銀座の「現代画廊」に、一弥氏はしばしば訪れていて、そこで求めたものだろうと、私は推測しています。

 コレクターという大げさなものでなく、ふらりと親しい画廊に立ち寄り、気に入った絵を時々求めた父娘二代の、美術を楽しみ、味わった記憶である絵たちを紹介します。

 美術の世界は、創作する人と、それを見る人の交流で支えられ、生きています。見て、楽しんだ2人を、感じていただけると幸いです。  大倉 宏(砂丘館館長)

 

 

出品作品:

徳本恭造、小野忠重、上野誠、本間吉郎、高良真木、宮忠子、三浦逸雄 ほか

 

◆展示される作品の一部は、2016年1月22日(金)~31日(日)に新潟絵屋で開催される「小島隆子コレクション展」にて販売を予定しています。【終了しました】