新内節 岡本宮之助をきく会Ⅱ 情と笑い~新旧・聴き比べの巻の画像

新内節 岡本宮之助をきく会Ⅱ 情と笑い~新旧・聴き比べの巻

  • 開催期間:【終了しました】トーク&ワークショップ11月22日(金) 新内節公演①②11月23日(土)
  • 開館時間:トーク&ワークショップ18:45-20:15 新内節公演①13:30-15:00 ②16:00-17:30
  • 料金:トーク&ワークショップ1,500円(定員30名) 新内節公演一般各回3,000円(通し5,000円) 中・高生各回2,000円(通し3,000円) 申込み受付開始10月9日
  • 主催:砂丘館

2017年に続き2回目となる「新内節・岡本宮之助をきく会」。

今回は新内節ではチャリ物と呼ばれる滑稽な内容の演目を中心に、各回でそれぞれ古曲と新作の世界をたっぷりとお楽しみ頂きます。

安珍清姫の恋物語『日高川』は、渡し舟の船頭の滑稽な描写が聴き所。

『不心底闇鮑』は落語『品川心中』にも通じる、心中しない心中物。

『あいぼれ』は年甲斐もなく遊女を身請けしようとするご隠居さんの顛末。

『灸』は流行りのお灸を据えてもらいに行く江戸っ子のお話。

笑いの中に散りばめられた人間の哀しさ、愛おしさ ― 新内節ならでは情緒溢れる笑いの世界をいろんな角度から紹介します。

 

 

出演

浄瑠璃             岡本宮之助 ・ 岡本宮弥

三味線                鶴賀喜代寿郎

上調子                岡本文之助

 

演目

新内流し

滝の白糸(新作:原作・泉鏡花『義血侠血』、岡本文弥作品)

日高川(古曲)

あいぼれ(新作:稲田和浩作、岡本宮之助作曲)

新内流し

蘭蝶・お宮くぜつ(古曲)

不心底闇鮑(古曲) 灸(新作:岡本文弥作品)

三世 岡本宮之助(三世 岡本宮古太夫)

 

新内節とは

新内節は扇情的とも評された京都発祥の豊後節の流れを汲み、江戸中期に鶴賀若狭掾とその美音の門弟・鶴賀新内によって確立された江戸浄瑠璃の一派です。早くから劇場を離れて素浄瑠璃として発展し、また、遊里を舞台とした「流し」と呼ばれる独特の演奏形式を生み出して人気を博しました。情感溢れる節回しで遊女の哀切や人情の機微を細やかに語る芸風は庶民に愛され続け、「蘭蝶」「明烏」が古典の名曲として知られています。

 

新内流し

新内と言えば、時代劇で花街や遊里を歩いていく”新内流し”の姿を思い浮かべる方も多いでしょう。地の三味線と上調子の二挺三味線で街頭をチンカラチンカラと流し、町家の軒先で立ったまま、呼ばれた時には座敷に上がって語る演奏形式。新内は “流し”を通して町の中で芸を聞かせ、町の人と親しくなっていったのでした。

 

トーク&ワークショップ

岡本宮之助師匠の洒脱なトークと実演、唄と三味線のワークショップによる<新内入門>。江戸の粋・新内節の節回しと三味線を実際に体験してみませんか。年齢経験不問。楽器はこちらで用意します。どうぞお気軽にご参加下さい。

 

 

 

作家プロフィール

三世 岡本宮之助(三世 岡本宮古太夫)

新内節・岡本流後継者として大叔父・岡本文弥、五世宮染に師事。

岡本文弥と親交の深かった邦楽演奏家・平井澄子にも薫陶を受ける。

岡本流以外では演奏不可能になった多くの浄瑠璃を正しく継承。

「演奏しなければ無いも同然」をモットーに、ごまかしの無い演奏と保存に

努力する。膨大な文弥作品と共に新内節普及に奮闘中。

また新曲創作にも積極的に取り組む。創作依頼も多く、作品の評価も高い。

演奏会、舞踊会、放送など出演多数。