林家正雀二日連続口演 

  • 開催期間:2020年10月24日(土)・25日(日)【終了しました】
  • 開館時間:24日18:30 25日14:00
  • 料金:3,500円(6,000円)小中学生2,000円(3,500円) ( )は通し料金
  • 主催:砂丘館

歯切れのいい人情味あふれる語り口で、新潟の観客の心をとらえる正雀師匠の2年ぶりの独演会。

人情噺の名作「お富与三郎」と「怪談乳房榎」をそれぞれ全編(通し)にて演じます。

お楽しみに!

演目:

■10月24日(土) 午後六時半開演

お富与三郎(全編・通し)

■10月25日(日)午後二時開演

怪談乳房榎(全編・通し)

 

噺の手引き

林家正雀

 

「お富与三郎」を全篇通しで申し上げます。

 

「木更津見染め」

日本橋横山町伊豆屋の若旦那与三郎が江戸にいられない訳が出来て、木更津の伯父の家に居候にいて、元は深川一の芸者お富に会い、熱くなるのでした。

「赤間の仕返し」

お富は、土地の親分、赤間源座衛門の女房ですから、与三郎との仲を知った赤間が、与三郎を切ります。お富は、それを見て助からないだろうと思い、「先に行きますよ」と言葉を残し海に身を投げる事に。

「源(げん)治店(やだな)」

三十四ヶ所の刀傷を負った与三郎とお富は生きて再会出来ましたが、お富は多座衛門の妾になっていたのです。

「島抜け」

無宿人狩りで捕らえられた与三郎は、佐渡に送られます。幸い荷役を辛抱していましたが、お富恋しさに、ついに島抜けを決意します。

「赤間への仕返し」

島から抜けた与三郎が、非人小屋に身を寄せますが、そこの主が、赤間の子分の松でその小屋に、源左衛門も立ち寄ったのでした。しかも、与三郎を佐渡に送ったのが、赤間の仕業と知った与三郎は怒りに燃えて赤間の後を追ったのでした。

「品川宿」

お富の為に、追い出された赤間の元女房に思いがけずに会い、お金を恵んだ与三郎は、両親に会いたい心から、横山町の伊豆屋の前まで来て、伯父から父の死を聞かされます。「お富に会いたい一心で佐渡を抜けて来た」これを聞いた伯父が、「お富は今では品川の人足頭の妾になっているよ」と教えて貰った与三郎は夢中で品川に向かうのでした。

佐渡を抜け東(あずま)に向こう赤とんぼ

 

「怪談乳房榎」は、「累ヶ渕」、「牡丹燈籠」、「江島屋」と並ぶ、三遊亭圓朝師匠作の怪談噺の名作です。今回は、通しで申し上げます。

「向島の花見」

絵師の菱川重信が、女房のおきせ女中、下男を連れて、向島へ花見にやって来ますが、そのおきせを見染めたのが、礒具浪江と云う浪人者で、それが為に、重信に弟子入りをするのでした。

「落合の螢狩」

南蔵院の本堂の天井に絵を描くと決めた重信は、下男正介を連れ、南蔵院に泊り込みで絵に力を注いでおります。留守を任された浪江は、おきせを口説き、ついに思いを遂げたのです。しかし、邪魔なのは重信と、正介を脅かして味方に付かせて、落合の螢狩に誘い出すのでした。

「十二社(じゅうにそう)の滝」

重信を手に掛けて、おきせの入婿となった浪江ですが、今度は、重信の忘れ形見、真与太郎が、「わしを敵と知って睨んで困る」と云って、再び正介を脅かして、真与太郎を十二社の滝に投げ込めと迫るのです。

「松月院の九討」

正介は、松月院の門番になって、五才になる真与太郎を育てています。それを知った浪江が、正介と真与太郎を斬ろうと、松月院に乗り込んできたのです。

大滝の虹を生みつつなを烈し

  • 申し込み 電話・ファックス 025-222-2676(砂丘館)
  • またはE-mail  sakyukan@bz03.plala.or.jpへ
  • *ファックス、E-mailでお申込の場合は連絡先(電話番号)、人数を併記してください。

申し込み開始 10月7日(水)

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